この秋公開の映画「ミラクルバナナ」の監督、脚本を務められたという錦織良成さんにお越しいただきました。
こんばんは。よろしくお願いします。
今ちょっと資料を見せていただいているんですけども、とってもほのぼのな作品のようですね。全体的なストーリーはどういうんでしょうか?
主人公の女の子がですね、外務省の派遣員という職業で海外に赴任、受験をするんです。南米のタヒチだと思って受験したら、中米のハイチだったと。よく間違う人がいると・・・思いますが。その女の子が地元のバナナの木から紙が出来る。しかも和紙ですね、電気も何もないところで日本の伝統技術を紙を梳くという奇跡を起こすという。
だからミラクル!なんですね。タヒチもハイチも僕はちょっと絵が浮かばないんですけどどういう国なんですか。
赤道に近い、キューバ、ジャマイカの近くで、ドミニカ共和国と同じ島にありまして。
とっても暑い国ですよね。
この企画を考えた時に、ミラクルバナナという絵本がありまして、その裏表紙に「この絵本を作った人たち」というのが載っていまして、実はバナナの木から作りましたと。それですごく面白いなぁ!ぜひ取材に行きたいと思ったんですが、クーデターとか、大統領が亡命したりとか、あまり治安の良い国ではないので危ないといわれまして。そこを外務省の方の協力で色々苦労して、なんとか行ったんですね。でも飛行機を降りたらもう荒廃した街で、夜は電気もなくて真暗で、電気も盗電でね、盗まれてます。
実際のロケーションはハイチのロケがほとんどなんですか?
ハイチが危なくて2年くらい足踏みしまして、隣のドミニカ共和国で8割9割録りました。ハイチも戦車の横で、一部分は録りました。僕はもう造りたい一心だったんですが、プロデューサーはヒヤヒヤだったみたいですね。
ハイチに入ってすぐ、ストリートチルドレンの子供に「日本も数十年前にはストリートチルドレンがいたようだと先生に聞いたけど、今はとってもいい国になってるらしいけどうやったらそうなれるの」と聞かれて言葉に詰まりましたね。
んーなるほどね!うん。そして、ますますこの映画を成功させないとですね。かなり多種多様なキャストの皆さんがいらっしゃいますね。小山田サユリさん。山本耕史さん、アドゴニー・ロロさん、緒形拳さん・・・皆さんのお芝居の感じというのは。
どうしてもこの映画を録りたいという僕の気持ちを皆さんくんでくださいまして。行くだけで20時間かかるところに、ロケに行きまして。相当苦労しました。ハイチはフランス語圏なんで、ハイチの発音がアイチになるんですよ。主人公の女の子は愛知出身という、インターナショナルおやじギャグで(笑)
出演者のかたも相当大変だったんですねぇー。
400キロくらいを平気で移動とか、ワゴン車で走りました。道を封鎖して皆で食事とったりね。役者さんはフランス語だけど現地のスタッフはスペイン語で、一部は英語で、日本語もあって、もうぐちゃぐちゃです。
国際色豊かでー!楽しそうですねぇ。5月13日にプレミア上映があって、全国は秋からなんですね。ぜひ拝見させていただきたいと思います。今日はありがとうございました!
ありがとうございました!
来週も引き続きお話を聞かせていただきます。 |